設計マニュアル

経験の浅い店舗経営者の方であれば、「設計マニュアル」をご存知でないかもしれません。設計マニュアルは、多店舗経営を目指す経営者にとって、必ず必要になるアイテムです。創業した1号店の経営軌道が安定してくると、2号店、3号店を開きたいと考え始めるのは自然なことです。しかし1号店の経営を他人に任せるわけにもいかず、貴重な時間を割けない人も多いと思われます。そのような方にお勧めするのが、設計マニュアルを利用して、スムーズに、効率よく開店準備に取り組む手筈です。

 設計マニュアルには、店舗デザインのいろはに始まり、あらゆる手順や守るべきルールが詰め込まれています。但し法的な基準、制約は省かれていますから、必要に応じて受注した業者が遵守することになります。もちろんマニュアルに個別の事情を重ねることもできますから、1号店のデザインや素材、レイアウトの引き継ぎを妨げるものではありません。設計マニュアルは経営者1人だけのものではありません。開業に関わる人、請け負った業者、開業後の運営者等が、皆理解できるような内容、構成になるように作成します。ただあまりに詳しく書き入れると、全容を把握するのに時間が掛かってしまいますから、適度な分量に収めるようにも心掛けます。いずれにしても素人の経営者1人が作成するのには無理がありますから、細かな箇所は専門家の手に委ねるのが無難でしょう。

 設計マニュアルには5つの役割がありますから、それらを意識して作成することが求められます。きちんと作成されたマニュアルは単に設計、工事に特化したものではなく、店舗経営を俯瞰した内容となるのです。