動線に注意

店舗デザインに関して全く勉強していない経営者は、とにかく動線にだけは注意するようにして下さい。設計業界でよく知られている原則が、「客の動線は長く、店員の動線は短く」というものです。「客の動線が長い」とは、客の滞在時間が長いことを意味しています。「店員の動線が短い」とは、店員のオペレーションがスムーズに進行することです。どの業種の店舗であろうと、この原則を守ることで、利潤の増幅が期待できます。確かに購入する気も無いのに店内をのらりくらりと歩いて回る客も存在しますが、満足してもらえれば、後日再び来店してくれる可能性があります。飲食店であれば、客にはなるべくゆったりと時間を過ごしてもらいます。オーダー数が増えますし、常連客になってくれるかもしれません。他方、キッチン、バックヤードの設計は、店員が動きやすいように配慮します。効率的にオペレーションをこなすことで、サービスや商品の提供に滞りが生じないようにすることができます。

 例を挙げましょう。客の動線について考えます。スーパーであれば、入り口からの陳列順にパターンが認められますが、これが客の動線を左右します。野菜、肉、菓子、乾物、飲料を一通り揃えようとすると、かなり歩き回らなければなりません。これにはお店の戦略が働いており、歩き回る間になるべくたくさんの商品を目に留めてもらいたいのが見て取れます。この種の戦略の最たる例は、入り口からレジまでの動線を一本道にしたものです。